泉質から探す

掲示用泉質名とは、温泉法に基づいて、温泉の泉質を分類した名称です。環境省によって、10種類の掲示用泉質名が定められています。

掲示用泉質名は、温泉水に含まれる主な成分と、その濃度によって分類されます。主な成分は、ナトリウムイオン、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、塩化物イオン、炭酸水素塩イオン、硫酸塩イオン、二酸化炭素ガス、鉄イオン、硫黄イオン、放射線物質の10種類です。

濃度は、温泉水1kg中に溶けている成分の量をmg(ミリグラム)で表します。濃度が1,000mg以上あれば「多量」、1,000mg未満250mg以上あれば「中量」、250mg未満であれば「微量」と分類されます。

掲示用泉質名は、温泉施設の入口や浴室などに掲示されていることが多いため、温泉を選ぶ際に参考にすることができます。

温泉を選ぶ際には、自分の目的や体質に合わせて、自分に合った泉質の温泉を選ぶとよいでしょう。

単純温泉

主な成分がナトリウムやカルシウムなどの塩化物イオンで、無色透明で匂いのない温泉です。最も多く湧出する泉質であり、美肌効果や疲労回復効果など、さまざまな効能があります。

塩化物泉

主な成分が塩化物イオンの温泉です。海岸や火山の近くに多く湧出します。塩分によって新陳代謝を促進し、疲労回復や健康増進に効果があります。

炭酸水素塩泉

主な成分が炭酸水素塩イオンの温泉です。弱アルカリ性で、肌をなめらかにする美肌効果や、血行促進、リラックス効果などがあります。

硫酸塩泉

主な成分が硫酸塩イオンの温泉です。硫黄の匂いが特徴です。血行促進や疲労回復、神経痛や筋肉痛の緩和に効果があります。

二酸化炭素泉

二酸化炭素ガスが溶け込んだ温泉です。刺激的な感触があり、血行促進や美肌効果、冷え性や肩こりの緩和などに効果があります。

含鉄泉

主な成分が鉄イオンの温泉です。赤褐色の湯色が特徴です。貧血や冷え性、神経痛の緩和に効果があります。

硫黄泉

主な成分が硫黄イオンの温泉です。硫黄の匂いが特徴です。血行促進や疲労回復、神経痛や筋肉痛の緩和、リラックス効果などに効果があります。

酸性泉

pH値が7未満の酸性の温泉です。殺菌作用があり、アトピー性皮膚炎や湿疹の改善に効果があります。

放射能泉

放射線物質が溶け込んだ温泉です。温泉の効能や効果が期待できます。

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